山形銀行統合報告書2023
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当行の強みと目指す方向当行のパーパス(存在意義)は、「地域の成長・発展に貢献していくこと」であります。山形銀行第16代頭取に就任いたしました佐藤英司でございます。頭取として、この存在意義を全うすべく、当行役職員とともに、知恵と行動力を結集し、まい進していく所存です。代表取締役頭取INTEGRATED REPORT 202303ポストコロナにおける地域経済の現状と課題を捉える平素より山形銀行をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。当行は、明治29年の創業以来、地域の成長発展とともに歩んでまいりました。これもひとえに、株主のみなさまと地域のみなさまからの長年にわたるご支援の賜物であると、心から感謝申しあげます。当行では、2021年4月より第20次長期経営計画「Transform」をスタートさせ、最終年度に入っております。お客さまの価値を共に創造し、地域ポテンシャルを最大化する金融・産業参画型ハイブリッドカンパニーを長期ビジョンに掲げ、金融領域にとどまらない付加価値の高いサービスの提供に努めております。ビジョンの実現に向けた決意とこれまでの取り組み、目指す姿についてご説明いたします。 当期における国内経済は、海外経済減速の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に緩和する中で、総じてみれば穏やかな持ち直しの動きをたどりました。企業の生産活動は、ロシア・ウクライナ戦争等の複合的な要因から世界的にインフレが高進し、海外経済が減速感を強めるなかで、弱めの動きとなりました。国内では、第七波、第八波と新型コロナウイルスの感染拡大が続き、外的要因から約40年ぶりとなる大幅な物価上昇の動きがみられましたが、行動規制の緩和を背景に、個人消費は緩やかに増加しました。こうした中、企業収益は、急激な円安や資源価格の高騰による下押しを受けながらも底堅く推移し、設備投資は増加傾向を維持しました。この間、雇用・所得環境は、経済活多様化・高度化するお客さまのニーズに対応地域経済の活性化に向けた取り組み強化と金融・産業参画型ハイブリッドカンパニーへの挑戦

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