山形銀行統合報告書2023
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&04YAMAGATA BANK重点戦略 ■2コンサルティングビジネス強化と事業領域拡大に向けた取り組み重点戦略 ■3質の高いサービスを提供するための構造改革とコストマネジメント(店舗ネットワーク改革・デジタル戦略・事務改革)重点戦略 ■4有価証券運用、リスク管理の高度化とリスクアペタイト・フレームワークの活用当行の強みと目指す方向長期ビジョンに掲げるビジネスモデルと実現する価値長期経営計画最終年度へ向けて動の活発化に伴い求人数が増加し、緩やかな改善の動きとなりました。 当行が営業基盤とする山形県内経済も同様、総じてみれば持ち直しの動きをたどりました。企業の生産活動は、前半は主力の電子部品・デバイスを中心に増加基調をたどりましたが、後半は、海外経済減速の影響などから弱含みに転じました。設備投資においては、製造業を中心にやや伸び悩み、住宅投資も、建設価格の上昇などから住宅取得マインドが冷え込み、低水準で推移しました。一方、個人消費は、前半は回復力に乏しい動きが続きましたが、行動規制の緩和が続くなかで、後半にかけて徐々に持ち直しの動きを強めました。こうした中、雇用・所得環境は回復傾向をたどり、人手不足感が一段と強まる展開となりました。 新型コロナウイルスの感染拡大や原材料費価格高騰が地域経済に与える影響は非常に大きく、加えて人口減少や少子高齢化、中小企業における後継者難など、多くの課題が顕在化しております。こうした状況を踏まえると、地方創生や地域経済の活性化のために果たすべき当行の役割は一層重要性が高まっているものと認識しております。ポストコロナにおける企業のみなさまの資金繰り支援や経営改善の支援、事業転換支援を最優先の課題と捉え、多面的な経営支援に全力で取り組んでまいります。 当行では、「お客さまの価値を共に創造し、地域ポテンシャルを最大化する金融・産業参画型ハイブリッドカンパニー」を10年後の目指す姿として長期ビジョンに掲げ、その実現に向け第20次長期経営計画「Transform」(2021年4月~2024年3月)をスタートしています。今長計期間は、長期ビジョンに向けたフェーズ1と位置づけ、コロナ禍への対応と同時に、ハイブリッドカンパニーへの挑戦として、ビジョンにつながる施策を展開しております。2023年度は、その最終年度であり、計画で掲げた課題に対して結果を出す重要な一年となります。地域の課題解決のため、金融領域にとどまらず、産業領域への参画を深めることで、総合的なソリューションを提供できるビジネスモデルの構築を目指してまいります。第20次長期経営計画「Transform」2021年4月~2024年3月重点戦略 ■1コロナ禍・ポストコロナでのお客さまに寄り添った支援

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