山形銀行統合報告書2023
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当行の強みと目指す方向INTEGRATED REPORT 202307経営理念を当行の存在意義の指標にしてステーク・ホルダーのみなさまとともにび地域経済発展に資する重要な資本であるとの認識のもと、人的資本の充実は、経営戦略を力強く推し進めていくための重点課題と位置付けております。こうした中、2023年5月、「プロ人財としての成長・活躍」、「挑戦・キャリア自律」、「ダイバーシティ推進」をコンセプトに、人事制度を改定しました。この新しい人事制度のもと、従業員エンゲージメント向上を図り、職員一人一人の成長・生産性の向上を通じて、当行ならびに地域経済の成長・発展、そして持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。 人財の多様性を高めることは、人事戦略の大きな柱になります。組織運営においては、職員一人一人が多様な視点を持つこと、そして専門性を深掘りし、プロフェッショナルな人財を育成することが重要です。職員全員が多様な視点を持ち、それぞれの持ち場で専門性を発揮し、かつベクトルを合わせる環境づくりにも引き続き注力してまいります。 同時に、多様な人財が能力を最大限に発揮するためには、職員自身が心身ともにポジティブに健康で働くことができる環境を整えることも重要となります。当行では、多様な働き方に対応するため、ダイバーシティ推進や女性活躍、子育て・不妊治療と仕事の両立に向けた取り組みに注力するなど、社内環境の整備を本格的に進めております。2023年5月には、不妊治療と仕事を両立しやすい環境整備に取り組む企業を国が認定する「プラチナくるみんプラス」に選ばれ、東北の金融機関、山形県内企業で初となる認定を取得いたしました。不妊治療目的での休暇制度の整備拡充や、テレワークを利用できる環境整備、不妊治療と仕事の両立推進に関する頭取メッセージの発信および行内での制度周知や研修の実施、働き方や環境についての相談窓口となるダイバーシティ推進室の設置などが評価されての認定となりました。 当行の存在意義(パーパス)は、地域の発展に貢献していくことであります。これからも、社会の重要な一構成要素であるという社会性を認識し、さまざまなステーク・ホルダーの要請に応えつつ、社会の維持と発展に貢献してまいります。利益を出し、株主価値を見出し、そして従業員と地域社会に還元すること、まさに、「地域とともに成長発展し、すべてのお客さまにご満足いただき、行員に安定と機会を与える」という、当行の経営理念そのものであります。 お客さま、株主のみなさま、地域社会、従業員とその家族、すべてのステーク・ホルダーのみなさまとともに、ご期待にお応えできるよう努力しながら、持続的な成長発展に向け全力で取り組んでまいります。引き続き、みなさま方からの温かいご支援と変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。失敗を恐れずに“挑戦”できる組織風土の中で日々変革に取り組み新たな価値を創造してまいります

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